2017.5.23

グラフィックデザイナー2人によるデザインユニット”pink pepper”初個展!

今回は、東京芸術大学 大学院に在学中のグラフィックデザイナー、栗原あずさ さんと脇田あすか さんによるデザインユニット”pink pepper”の初個展へお邪魔してきました。
そもそも普段から平面(グラフィックデザイン)をやるお二人が「プロダクトを作ったらどうなるかな?」「一人ではできないことを二人でやろう」という実験的な取り組みで始めたユニット活動。 
今まで作られてきたのはスカーフのデザイン制作で、テキスタイルデザインとは少し違うグラフィック寄りでどれも見たことのない個性的なデザインばかりで一目惚れしてしまいました。スカーフや今回の個展のこと、さらにお二人のことを紹介させていただきます!

今回が初めてとなる個展のテーマは『construction』=構造。
最初に言ってしまいますが、まさに構造に魅せられる個展となっていました!
メインの作品は、立体物で作るコラージュ作品と、さらにそれを得意のグラフィックでポスター化したものとを対に展示した空間。

普段のグラフィック制作の作業は紙に向かい手書きで絵を描く作業から始まるというお二人。
今回新たにチャレンジする立体制作ではそのプロセスも変え、まず先にガラクタなどを用意し立体物でコラージュを作りあげる。それを元にパーツごとに二人で分担制作し、できたパーツを合わせて実寸に近い一枚のグラフィックが出来上がりました。
普段とは違うこのプロセスを踏むことによってアイディアが内からでてくるのではなく、図形的な構図にすることができたんだとか。
立体ならではの奥行きや、上から覗いたりなど見る角度によって変わる表情も楽しめるのも個展ならでは企画ですよね。また、実際に存在する物(立体)とそれがグラフィックとしてお二人の手にかかると見えてくる陰影や質感によって別世界を見ているような気持ちになるのが面白く感じました。


 

今までに見たことのない個性的なデザインのスカーフ!

さらに、お二人が今まで製作したスカーフも展示・販売されていてそちらの展示方法も注目なのでが、まずはスカーフを早く見ていただきたい笑!!
2016 SSに発表された6枚のスカーフのタイトルは”GARDEN”。

統一された世界観なので共同制作かと思いましたが、脇田さん栗原さんそれぞれがデザインを手がけています。
お二人をよく知るお友達や栗原さんのお母さんはどちらがどちらの作品か見分けがつくそうですが笑、確立された世界観からは組むべき二人なんだなと感じさせられました。
そんなお二人の制作方法は、まず手書きで素材のベースを起こすところから始まるそうですが、最終の仕上げ作業で脇田さんはIllustrator、栗原さんはPhotoshopと異なるツールを使用されているんだとか。
経験者の方は、それも踏まえて再度見るとなるほどなるほどってなるはず。
スカーフの形は、正方形の他にちょっと珍しい長方形も。

唯一せっかくなんだからと、2016 AWでは共同制作されたものあるそうです。
やはり一人で作るよりも二人が納得いく終着点にたどり着くのはとっても苦労したそう。出来上がりはとても満足だというそのスカーフは、数ある中から私が一番好きだ!と思った写真左の山のスカーフでした!!

そして平面も構造が楽しいとおっしゃるお二人は、今回の展示のテーマに合わせてスカーフの絵柄を分解し構造を見せる新しいアプローチで展示。
この3枚のスカーフの構造を明らかにしたこちら(写真下)も一枚のグラフィックのような楽しみ方もできちゃいます。どちらも違った見方ができて私はここでテンションが上がりました笑。

それぞれのスカーフはビジュアル制作も行われており、それもぜひ見ていただきたい!!とっても可愛いんです。
スカーフを身につけたイラストと実写が並んだビジュアル。
まずイラストを実寸サイズで起こし、そのイラストにモデルさんが並び撮影されたんだそうです。
「見知らぬ人、見知らぬ地」というテーマで、イラストもモデルも同一人物のようだけど実は違って、それを知るとちょっぴりミステリアスに感じますよね。

確かに、スカーフって頻繁には使用しないからたまに取り入れるとなんだか気分が上がるし、でも鏡で自分を見るといつもと違うから自分じゃないようなそんな気分になること思い出して私の中で通じるものがありました。

男性も起用した2016 SSのビジュアルも、時代感が少し前のようにも近未来にも感じて素敵でした♡

ファッションにも興味があるというお二人だからこそスカーフというアイテムにたどり着き、身につけるプロダクトの制作を楽しんでらっしゃるのがわかりました。
そして、何と言っても今回の展示のように立体に足を踏み入れてみたり、プロセスを変えてみたり、お二人で新しいことに挑戦し模索しながら作り上げている素敵なユニットでした。

『construction』

作者 pink pepper : Asuka Wakida & Azusa Kurihara
“pink pepper”には「小さいスパイス」という意味が込められているんだとか。可愛いすぎず辛すぎず、ちょっとしたいいスパイスになるプロダクトを生み出すお二人にぴったりなネーミング。
誕生秘話は、マスカルポーネとハムにピンクペッパーがかかっていたのが美味かったらしく、採用!という説もあるそう笑。そんなエピソードも可愛い!
 
スカーフはオンラインでも販売していたり、インスタもとっても可愛いので、ぜひチェックしてみてくださいね!
shop:https://pinkpepper.stores.jp / Instagram:@2016pinkpepper
contact:2016pinkpepper@gmail.com